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買取の開発
ブランドショップに行くのが億劫で時間もない人が、深夜にまるでCDでも買うかのように、ワンクリックでロレックスやフランクミュラー(高級時計)を購入していくのだ。
もう一つのニューリッチをおびきせるエサは「ラグジュアリー情報の発信」である。
最近増えてきたのが、誰でもアクセスできるインターネットサイトではなく、購読者層を限定した「リッチ向けの雑誌」である。
日本にはリッチをターゲットとした雑誌はほとんど存在してこなかった。
数としてマイノリティであり大きな部数が期待できないという背景もあったのだろう。
しいていえば「茶道」「着物」「ゴルフ」「古美術」など、カネのかかる趣味、経済的余裕がある人しか読まないような雑誌が分野別で刊行されていたぐらいであり、暮らし全般を網羅したリッチ向けの雑誌は存在していかなった。
「リッチ向けの雑誌」の契機となったのが、S学館から発売された大人の生活誌「Sライ」の増刊号「プラチナサライ」の登場だろう。
「Sライ」のもっと上級版、リタイアしたリッチな夫婦の豊かな暮らしの生活情報誌といったところだろうか。
政財界で活躍しているリッチな夫婦が登場し、ゴルフや陶芸、クラシックカー、海外旅行など、誰もが羨むようなリッチなライフスタイルを紹介する。
取り上げられるテーマも、世界一周旅行、海外別荘リゾート、豪華クルーズ、オペラ鑑賞などで、一般ピープルには一生縁のなさそうな「非日常的なラグジュアリーな世界」が紹介されている。
現在はこの増刊号は隔月定期刊行となり、「騎肱」という雑誌名にリニューアルしているが、ターゲットや路線は大きくは変わっていない。
「プラチナSライ」「賠肱」は、リッチなシニアを対象とした「ハッピー・リタイアメント」の豊かな暮らしを提案しており、購読者層としてはリタイア層またはリタイア予備軍と年齢層が非常に高い。
ニューリッチにはリッチなシニアも含まれるが、ビジネスの第一線で働き続ける若い現役層が多いため、経済的余裕はあっても時間的余裕がない人も多く、現役層をターゲットにした情報誌を求めていた。
そんなニューリッチのニーズに応えて次々と登場してきたのが、「リッチ向けの雑誌」である。
「プラチナSライ」「騎肱」が誰でも書店などで購入できるのに対して、「リッチ向け雑誌」の中には、購読者の条件を設定して、定期購読者として購読者を会員化囲い込みしているところもある。
例えば会員審査にパスしなければ定期購読さえできない。
ここまで購読者を選別しないにしても、「Sブンマネーカルチャー」は金融資産1億円のリッチをターゲットにしており、「Sブンシーズ」「ACT4」も明らかに高額所得者をターゲットにしている。
ほとんどが定期購読による自宅直送であり、本屋で立ち読みすることができない。
ラグジュアリーな情報を本当に必要としているリッチのためだけに作られた雑誌というところだろうか。
内容としては、「プラチナSライ」「騎肱」同様に世界の文化・芸術を多く取り上げているが、他にも現役世代にふさわしく資産運用、高級車、美容や医療情報、子弟教育、美食、不動産、ファッションなど取り扱うテーマは生活全般と幅広い。
1業種1社に限定して、各高級ブランドの歴史やモノづくり、商品情報などを、写真をふんだんに使って紹介したものだ。
商品紹介よりもブランドイメージのアップによる新規顧客の開拓が狙いである。
無料といってもフリーペーパーのように駅やカフェに置かれているのではなく、配布対象は高級ホテルの客室や高級ブランドのショップやショールームなど、「ラグジュアリーな場」に限定されている。
「Nイルスナイル」は会員審査をクリアした定期購読者を対象に、会員オンリー(ナイルポート会員)のコミュニティを運営している。
そこでは資産運用やファッション、車、美容など様々なテーマ別で、会員がクローズドで情報交換を行うWEBコミュニティが展開されている。
リッチを対象としたイベントやセミナーなども定期的に開催されている。
また「Sブンシーズ」でも定期購読者を対象に、フコースでのコンペなどのセレプイベントを開催している。
高級ブランドのオープニングパーティ、著名人と行くツアーなど、「限定」イベントも多い。
当然のことながら、全国各地に分散して生息しているニューリッチを探し出すことに苦労している事業者たちにとって、このリッチを固い込んだコミュニティ・ネットワークは魅力的で、ターゲット(リッチ)に効率的に到達することができる。
このコミュニティ・ネットワークの会員に接触して、億ションや別荘、高級車、宝石、豪華海外旅行などを提案・販売したいと考えるのは至極当然のことである。
員の情報であろう。
雑誌という媒体によって全国に分散しているリッチに訴求し、ラグジュアリーな情報提供や限定イベントでリッチをおびき寄せて、囲い込む。
あとはリッチのライフスタイルや嗜好に沿ったラグジュアリーな商品・サービスを提案・提供していくのだ。
一般にはまだまだ認知度も低く部数も少ない「リッチ向けの雑誌」であるが、リッチな会員情報という強力な武器を手に、次々と購買商品・サービスを拡大させていくことが可能であり、ラグジュアリーマーケットを切り開くのはこれからが本番であろう。
お金持ちであってもそうでなくても、政治家や経営者であっても一介のサラリーマンであっても、人間に平等に訪れるのが「老化」である。
年老いて痛気になり寝たきりになってしまえば、莫大な不動産や金融資産を持っていたって意味がない。
「人間、おカネよりも大切なのは健康だ」とはよく言われるフレーズである。
「若さをおカネで買えるとしたら?」「若返りはリッチの特権だとしたら?」、老化は人間に平等に訪れるものとはいえなくなる。
世界中の歴史を振り返れば、権力者たちは老いを恐れ、権力を最大限に利用して、様々な不老長寿の療法や薬を探し求めた。
その飽くなき若さへの欲求は、各界で成功を収めた現代のリッチたちにも遠からず当てはまるのではないだろうか。
最近よく耳にする「アンチエンジング」というキーワード。
日本語に訳せば「抗加齢」「抗老化」であり、生活習慣の見直しによる老化の予防や、精密検査によって老化原因を分析して適切なケアを行うといった、どちらかというと「老化の進み具合を遅らせる」「老化度合を軽くさせる」という意味合いが強い。
リッチの本音は「できることなら老いたくない。
今より若返りたい」という「老化への逆行」であろう。
時計の針が進むのを遅らせることであれば、時計の針を逆に戻すということになる。
老化への逆行とは具体的には「見た目(外見)の若返り」である。
コラーゲンやヒアルロン酸を注入することでシワを取り鼻筋をスッキリさせ、ボトックス(ボツリヌス菌の毒素)を注射して表情シワを取り除くのである。
こちらも1回(1本)3万円からと高額ではあるが、メスを使う手術に比べて心理的抵抗が小さいこと、注入液は、いずれは体内吸収されていくため(メスを使う手術のように後が残らない)、 若い女性たちの利用も多いという。
レーザーを照射してシミやシワを消す方法も認知度が高まってきた。
レーザーの種類は様々で料金の幅も広く、1回3万円程度から 万円を超すケースまである。
レーザーは1回だけの照射ではなく、間隔をあけて5回は必要といわれる。
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